ハンターカブでツーリングやキャンプに行くと「荷物をもっと積みたい…」と思う場面が多いです。
とはいえ、リアボックスは高価で購入を迷う人も少なくありません。
そんな悩みに応えるのが、コスパ良く使えるシートバックです。
私は実際にヘンリービギンズ製のシートバックを使い続けており、容量や使いやすさを実際に使って確かめました。
本記事では、どれくらい入るのか・走行中の安定性・使う際の注意点をまとめて紹介します。
購入前に気になる点がある人は参考にしてみてください。
ヘンリービギンズのシートバックを購入した理由

ハンターカブでキャンプに行くたび、荷物の多さに悩んでいました。
私の装備だと40〜50Lほどの積載力が必要です。
しかし、この容量のリアボックスを購入しようとすると、3〜4万円は覚悟しなければいけません。
違いは次の表を見ると一目で分かります。
| アイテム | 画像 | 容量の目安 | 参考価格 |
|---|---|---|---|
| シートバッグ | ![]() | 39〜59L ※ | 20,000円 |
| リアボックス | ![]() | 45L | 36,000円 |
※シートバッグは拡張機能を備えており、容量レンジが広いモデルが多いです。
キャンプはテントや寝袋、焚き火台など揃える道具が多く、最初の段階ではどうしても予算が限られがちです。
そこで気になったのが、コスパの良いシートバックです。
50Lクラスでも2万円ほどで購入できます。
そのうえ、シートバッグは軽いので、荷物を入れたまま持ち運ぶときの負担も軽減されます。
| アイテム | 画像 | 本体重量の目安※ | 特徴 |
|---|---|---|---|
| シートバッグ | ![]() | 約3.3kg | 生地製で軽量 扱いやすい |
| リアボックス | ![]() | 約6.0kg | 樹脂製・金属製 重さが出やすい |
しかも、バックルを外すだけで簡単に取り外せるため、荷物をまとめたままテントサイトへ運べるのも嬉しいポイントです。
ヘンリービギンズの旅感あるデザインは、ハンターカブとも相性が良いと感じています。

Amazonのレビュー数が多く、使用感の情報を集めやすかったことも選ぶ決め手になりました。
ヘンリービギンズのスペック紹介・取り付け方法

スペック
| 容量(L) | 44〜60 |
| 材質 | ナイロン |
| 防水性能 | あり(レインカバー使用) |
| 重量(kg) | 3.3 |
| シートバックのサイズ(最小時) | 幅410mm×奥行300mm×高さ320mm |
| シートバックのサイズ(最大時) | 幅570mm×奥行300mm×高さ320mm |
| 参考価格 | 約20,000円 |
ヘンリービギンズのシートバッグは、用途に合わせて容量調整が可能です。
縮小時はコンパクトになり、荷台に収まりやすいサイズになります。

拡張すると写真のように大容量へ変化します。

容量が増えるため、ヘルメットなら2つまで余裕で入ります。

内部が広く、テントやマットなどのかさばるキャンプギアもまとめて収められます。
シートバックの装着手順
ここからは、実際にシートバックをハンターカブへ取り付けていきます。
工具は不要で、手順もシンプルなので初心者でも扱いやすいです。
取り付け手順①

まずは付属の輪っか付きバックルを用意します。
取り付け手順②

このバックルを4か所、荷台に固定します。
左上は取り付け位置が見つけにくかったため、給気管を利用しました。
取り付け手順③

荷台側のバックルとシートバック側のバックルを連結します。
ベルトを引き締めて長さを調整し、バッグが動かないよう固定すれば完了です。
取り付けは短時間で終わり、ベルトを適切に締めれば走行中も荷物がズレにくい構造になっています。
最大60Lまで使えるため、キャンプギアをひとまとめにしやすい点も魅力です。
取り付け時の注意点!
シートバックを装着している間は問題ありませんが、外した状態で走行する際はベルトの扱いに注意してください。
給気管に括り付けたベルトが垂れ下がり、後輪に巻き込まれる恐れがあります。

シートバックを使わない時は、バックルごと取り外すか、写真のように短く巻いておくと安全です。

マフラー側のバックルにも気を付けましょう。
排気口に触れると、バックルが溶けてしまいます。

シートバックを外している時でも、バックルが自然と内側へ向くように括り付けておくと安心です。

ヘンリービギンズをキャンプで2年使用し続けた感想

ヘンリービギンズのシートバックをキャンプで2年間使い続けた感想を、「良かった点」と「気になった点」に分けて紹介します。
ヘンリービギンズの良かった点
この3つがヘンリービギンズで特に気に入ったポイントです。
収納ポケットが豊富で使い勝手が良い

収納ポケットが左右合わせて6つあります。
左の絞りが付いているポケットは500mLのペットボトルやガス缶が入ります。

右の大きめのポケットには割り箸・ウエットティッシュ・歯磨きなど、すぐ取り出したい小物が収納できるの便利です。

さらに手前のチャック付きポケットは、ミラー拭く布や曇り止めなど入れておくと便利です。

同じポケット構成が反対側にもあるため、小物の整理には困りません。
大容量でキャンプギア一式を余裕で収納できる

上の写真のように、キャンプギア一式が問題なく収まります。
これだけの装備が収納可能です。

しかもこれだけ収納出来て、まだ荷物が入りそうな隙間があります。

私はこのスペースに、買い出ししたお酒や食料を入れて、キャンプ場で簡単な料理を楽しんでいます。
両サイドからアクセスでき、荷物の出し入れがスムーズ

ヘンリービギンズのシートバックは、左右どちらからでもアクセスできます。
写真のチャック部分が開口部です。

ここを開くと、両サイドの好きな方から荷物を取り出せます。

左右の蓋には固い板が入っており、この上でちょっとした荷物整理ができる点も便利です。
ヘンリービギンズの気になる点
ヘンリービギンズの気になる点も紹介します。
固定用のバックル周りでトラブルが起きやすい

取り付けでも紹介しましたが、バックルの装着が悪いと後輪に巻き込まれたり、マフラーに接触して溶ける場合があります。
シートバックを使わない時は、バックルを外しておくか、写真のように短くまとめておくと安心です。

防水カバーが無いと雨が沁み込む

布製のシートバックなので、チャックや縫い目から雨がじわっと沁みます。
付属のレインカバーで雨は防げますが、走行中に急な雨に遭うと対応が間に合わず、中身が濡れることあるのが気になるポイントです。

付属のレインカバーは撥水性が高いので、その点は安心出来ます。
防犯性能は皆無と言っても良い
布製なので仕方ないですね…。
一応チャックに南京錠を付けれるような穴はありますが、シートバックをナイフで切れば簡単に持っていけるので、防犯性能は諦めた方が良いです。
停車時は貴重品を必ず身につけておくのが一番の対策になります。
ヘンリービギンズのシートバック総論
収納ポケットの多さやシートバック本体の積載量はとにかく優秀です。
キャンプや宿泊を伴うツーリングに向いたシートバックで、装備をまとめて運ぶ用途に強みがあります。
しかし素材が布製なので、レインカバーなしでの防水性は頼りづらく、防犯性能についても刃物で切られるだけで盗まれるため期待はできません。
そういった理由から、常時装着するリアボックス的な使い方より、「バイクに積める旅行バッグ」として運用する方が合っている印象です。

ヘンリービギンズのネットの口コミ・評判
購入後のイメージが掴めるように、Amazonレビューの口コミも紹介します。
高評価・低評価の口コミを掲載しますので、ぜひ参考にしてください。

なお、ヘンリービギンズのシートバックはAmazonレビューの総評価★4.5/5、口コミ数は2665件です。
高評価の口コミ・レビュー
ヘンリービギンズのシートバックの高評価レビューです。
レビューは読みやすいように要約しています。
高評価のレビュー①
1泊ツーリングで2人分の荷物が余裕で入り、サイドポケットも便利です。不要時は薄く畳めて収納しやすく、他バッグとの連結も可能。雨用カバー付きでデザイン・機能とも満足度が高いサイズ感で、ソロなら2泊もこなせます。
引用:Amazonレビュー★5/5
高評価のレビュー②
耐久性が高く、補強板で形崩れしにくい点を評価。50L+30Lの装備がこのバッグ1つに収まり、四角い形状で隙間なく詰められるとのことです。左右ファスナーで取り出しやすく、ポケットやドリンクホルダーも便利。4点ベルトでしっかり固定でき、大きめのレインカバーも雨天で役立つという内容でした。
引用:Amazonレビュー★5/5
高評価のレビュー③
サイドパニアのように車幅が広がらない点を重視して購入したところ、荷物を1つにまとめられて使いやすいと評価されています。上だけでなく横からも取り出せるため、ツーリング中の積載にも便利。上面のMOLLEループでポーチ追加も可能とのことです。TANAX製と比べても遜色なく、総合的に使いやすいバッグという内容でした。
引用:Amazonレビュー★4/5
低評価の口コミ・レビュー
ヘンリービギンズのシートバックの低評価の口コミです。
低評価の口コミは感情的な意見が多くなりがちなので、読みやすく事実ベースで要約しています。
低評価のレビュー①
細かなフックやバックルが多く、ちょっとした荷物も括り付けやすい点は高評価。デザインもシンプルで幅広いバイクに合うとされています。ただし、バッグ自体が滑りやすく、説明書通りの取り付けでは横にズレやすいとの指摘あり。バッテン掛けで対策しているものの、ベルトへの負荷が心配という声でした。
引用:Amazonレビュー★3/5
低評価のレビュー②
タナックスのミニフィールドバッグから容量アップ目的で購入したものの、質感が予想より軽くチープに感じたとのことです。装備はほぼ同等ながら全体的に物足りず、メイン蓋裏にも収納がない点が不満。固定ベルトも好みに合わず、未使用のまま手放す可能性があるというレビューでした。
引用:Amazonレビュー★2/5
低評価のレビュー③
容量が大きくて良かったのですが、バッグの底面が柔らかくて使ってるうちに型崩れしてしまいました。
引用:Amazonレビュー★2/5
口コミ全体を見ると、積載力と利便性を評価する声が多く、固定方法や防水面の対策を必要とする意見も一定数ありました。
購入前に使い方をイメージしておくと失敗しにくいです。
他のシートバックとの比較
| メーカー | ヘンリー | タナックス | コミネ | NESKATT | ケミモト |
|---|---|---|---|---|---|
| 画像 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
| 容量(L) | 44〜60 | 39~59 | 38~58 | 40~65 | 45~55 |
| 防水 | △ | ◎ | △ | ◎ | ◎ |
| 特徴 | 一番人気 | 実用性◎ | 防水無しで最安値 | コスパ重視 | 防水加工で最安値 |
| 欠点 | 防水性能は低い | 一番高価 | 防水性能は低い | 販売元に不安残る | レビューが少ない |
| 参考価格 | 20,000円 | 22,000円 | 12,000円 | 10,000円 | 11,000円 |
シートバックは他にも様々なモデルがあります。
詳しくはこちらの記事にまとめていますので、ぜひ参考にして下さい。
➔CT125ハンターカブ|防水シートバックおすすめ5選・大容量キャンプOK
ハンターカブのシートバックQ&A


ここではシートバックに関するQ&Aを紹介します。
皆さんの疑問解消の手助けになれば幸いです。
疑問①:シートバックとリアボックスどっちがいいの?
➔回答:日常使いならリアボックスが良いです。
防犯面で不安が残る点やリアボックスより防止性能が劣る点が、シートバックを普段使いする上で不安です。
シートバックはあくまで「バック」なので、リュックやカバンと同じような扱いをするのが良いと思います。
シートバックvsリアボックスの比較記事もありますので、興味のある方はぜひ参考にして下さい。
➔【実体験レビュー】ハンターカブでキャンプ!リアボックス&シートバッグ比較
疑問②:走行中シートバックが動くことはないの?
➔回答:固定が甘かったり、バックルを閉め忘れると動きます。
バックルを取り付けてシートバックと連結してるだけなので、完全に固定することは難しいです。


ハンターカブの場合、荷台が大きいので気になったことはありませんが、荷台のないバイクになると左右に揺れるのが気になると思います。
疑問③:バックルが壊れた時はどうすればいいの?
➔回答:バックルのベルト側は別売りで販売されています。
ハンターカブのエアクリーナー交換時にバックルベルトを紛失したことがあります。
その際、調べたところ予備のベルトはAmazonで販売されていたので購入しました。
なお、バックルはサイズやベルトの長さなど違いがありますので、購入前に適合モデルを確認するようお願いします。
まとめ
ヘンリービギンズはキャンプや宿泊ツーリングなど趣味に特化したバックです。
収納ポケットも多く、展開すればより多くの荷物が収納できます。
しかし、布製のため防水・防犯性能には不安が残り、普段使いには向きません。
あくまでバックとして、キャンプや旅行のお供に使うのが良い使い方だと思います。









