ちょっとした点検不足が、大きな出費や不安につながることがあります。
ハンターカブに乗り始めた初心者ほど、事前のチェックがとても大切です。
この記事では、ハンターカブ初心者がツーリング前に確認しておきたい基本的な点検をまとめました。
出発前に押さえておけば、安心してツーリングを楽しめます!
「ツーリング前の点検項目」「なぜ必要なのか」が分かる内容になっているので、ぜひ最後までご覧ください。
CT125ハンターカブのツーリング前に必要な物

ツーリング前の簡単な作業なので、準備物も少なくて済みます!
パーツクリーナー
チェーンやパーツ清掃に使います。
シールチェーンを使う方は、専用のパーツクリーナーを使いましょう!
市販のパーツクリーナーをシールチェーンに使うと、Oリングが劣化しやすくなるのでチェーンの寿命をゴリゴリ削ります。
チェーンルブ
チェーンの注油に使います。
オススメはコスパ最強の呉工業のスーパーチェーンルブです。
ただし、5-56は自転車用なので絶対に使用しないでください!
電動空気入れ
ハンターカブのタイヤ空気入れに使います。
ガソリンスタンドにある空気入れは自動車専用なので、空気が過剰に充填されたり破裂する危険があるので使わない様に!
ウエス
清掃から手拭きまで何でもこなします。
古い服や雑巾でもOK!
ツーリング前の簡易点検の流れ
点検項目はこんな感じです。
- チェーン清掃、張り確認
- エンジンオイルのゲージ確認
- 空気圧確認
- ブレーキフルードの残量確
最初に流れを把握すると作業がしやすいので、ざっくり紹介します。
1.チェーン清掃、張り確認

チェーン清掃はチェーンとスプロケットの寿命を伸ばすために重要な作業です。
チェーンを綺麗に清掃して、チェーンオイルを注油しましょう!
➔【CT125ハンターカブ】チェーン清掃・チェーン張り確認のやり方
2.エンジンオイルのゲージ確認


「付着したオイルが黒ずんでいる」「目盛りの半分以下」だった場合は、オイル交換が必要になります。
➔【CT125ハンターカブ】オイル交換徹底ガイド|オイル交換のQ&A付き
3.空気圧点検


空気圧が低下すると、ハンターカブの操作性と安定性も低下します。
チェーンオイルが不足していたり、チェーンが伸びきっていると相乗効果で車体が不安定化するので、しっかり確認しましょう!
➔【CT125・ハンターカブ】タイヤ空気圧点検|空気圧高過ぎ、低すぎの弊害
4.ブレーキフルード確認


ブレーキフルードは、バイクのブレーキ操作を伝えるためのオイルです。
劣化が進むとブレーキが効かなくなるので、必ず確認しましょう!
1.チェーン清掃、張り確認
先にチェーンの張り確認をします。


チェーンを指で上下に移動させ、その幅が30mm以下であればOK!
感覚的に「ちょっと張りが強いかな?」から「気持ち緩いかな?」と感じる程度なら調整は不要です。
違和感がある場合は、ノギスやスケールでしっかり確認しましょう!


写真の場合は、たるみ幅が30mm以上なので調整が必要です。
もし、チェーン調整が必要な場合はこちらの記事を参考にして下さい。
➔【CT125ハンターカブ】チェーン調整徹底ガイド|チェーン調整Q&A付き
チェーンの張り確認をしたら、清掃をしましょう。


ツーリング前の簡単な清掃なので、古いオイルをふき取る程度でOKです。
拭き取りが終わったら、新しいチェーンオイルを塗布します。


ツーリング途中でオイルが切れると異音の原因になるので満遍なく!
オイルを注油するのは黄色い○で囲んだ箇所です。


左右のチェーンの隙間にオイルを注油しましょう。
2.エンジンオイルのゲージ確認
オイルゲージを確認します。
ハンターカブのエンジン横にオイルゲージがあります。


このゲージを反時計方向に回して外し、付着したエンジンオイルを確認します。


オイルの色が黒ずんでいた場合は、エンジンオイル交換しましょう!
オイルの色を確認したら一度ふき取って、もう一度差し込みます。


差し込んで引き抜いたら、ゲージの目盛りを確認しましょう。


この◇が目盛りで、先端から3つ以上オイルで埋まっていればOKです。
3つ未満の場合はオイル交換をしましょう!
3.空気圧点検
空気圧点検のため、現在の空気圧を確認します。


前輪・後輪ともに写真のような空気口があるので、キャップを外して電動空気入れを接続します。
後輪の空気圧は150kPa…。


想像以上に空気圧が低下してますね。
後輪の指定空気圧225kPaを設定してスイッチON!


10秒程度でタイヤに空気が補充されます。
前輪も同じように作業。


前輪の指定空気圧は175kPaですが、電動空気入れの下限が180kPaなので180kPaに設定しています。
4.ブレーキフルード確認
前後のブレーキフルードを確認します。
前輪のブレーキフルードはハンドルの上です。


赤○した突起よりブレーキフルードが上にあればOK!
また、ブレーキフルードの色が黄色であれば問題なしです。
後輪のブレーキフルードはカバーの中にあります。


この穴を覗いて確認しましょう!
こんな感じにカバーの隙間からライトを当てると見やすいです。


撮影するのが困難なので、分かり辛いかもしれませんが…。


穴から覗くとこんな感じに見えます。
ブレーキフルードの上限と下限の間にオイルがあればOKです。
ここまで、問題なければツーリング前の点検は完了!
ツーリング前点検の必要性
ツーリング中に起きるトラブルを防止するために点検は必要です。
ツーリング中にトラブルが起きると…。
ちなみに、ツーリング中に「荷物の固定が原因」でハンターカブを倒してしまい、ハンドルが変形して走行不能になったことがあります。
タクシー代1万円+修理費8000円の手痛い出費…。
ツーリング先でトラブルが起きると思わぬ出費が発生するので、ツーリング前に必ず点検はした方が良いです。
保険として車載工具も装備しよう!


ツーリング中のトラブルは、車載工具があれば乗り切れる場合があります。
こちらの記事を参考に車載工具を揃えてはいかがでしょうか?
➔【CT125 ハンターカブ】車載工具7種|活用法と実体験を紹介!
まとめ


ツーリング先のトラブルは、「帰れなくなる」「不必要な出費が発生する」「計画が台無しになる」といったリスクがあります。
しかし、今回紹介した点検だけでこれらのリスクを抑えることが可能です。
出発前の数分の作業で、安心できるツーリングが楽しめます!
CT125ハンターカブのメンテナンス関連
トラブルをしっかり予防したい場合は、定期メンテナンスがオススメです。
定期メンテナンス全体の流れ(オイル交換・チェーン清掃・空気圧点検など)をまとめて確認したい方は、こちらをご覧ください。
➔【ハンターカブ】初心者向け!定期メンテナンスのやり方まとめガイド