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【CT125ハンターカブ】チェーン調整徹底ガイド|チェーン調整Q&A付き

メンテナンス
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CT125ハンターカブの定期的なメンテナンスはしますか?

今回は、CT125ハンターカブの「チェーン調整のやり方」や「メンテナンス時の注意点」を詳しく解説します。

これを読めば、初心者でもチェーン調整が出来るようにまとめましたので、ぜひメンテナンスの参考にして下さい。

CT125ハンターカブのチェーン調整に必要な工具

CT125ハンターカブのチェーン調整に必要な工具リストです。

  • 10[mm]のコンビネーションレンチ
  • 12[mm]のコンビネーションレンチ
  • 14[mm]のソケットレンチ
  • 19[mm]のソケットレンチ(トルクレンチで代用可)
  • パーツクリーナー
  • 潤滑油
  • トルクレンチ
  • ウエス

基本的にホームセンターで販売してます。

それぞれの工具がどのタイミングで使用されるか解説しましょう!

10[mm]と12[mm]のコンビネーションレンチ

チェーンアジャスターを緩める・締める時に使います。

増し締めの際に、10[mm]と12[mm]の2本必要になるので注意して下さい。

CT125ハンターカブの増し締めでコンビネーションレンチ2本必要
※10[mm]のコンビネーションレンチの代わりに、10[mm]の眼鏡レンチを使用してます。
どちらでも良いですが、コンビネーションレンチの方が安いです。

14[mm]と[19mm]のソケットレンチ

アスクルシャフトを緩める・締めるのに必要です。

こちらも作業時に2本必要になりますが、19[mm]はトルクレンチで代用可能。

パーツクリーナー

チェーン清掃や手に付着した汚れを落とすのに使います。

ハンターカブの他のメンテナンス作業でも使えるので持ってて損はないです。

トルクレンチ(59Nm対応)

アスクルシャフトのトルク管理で使います。

24[Nm]のトルク管理ができるものを買うと、オイル交換でも活躍します。

オイル交換について詳しく知りたい方は、下の記事を参照して下さい。

【CT125ハンターカブ】オイル交換徹底ガイド|オイル交換のQ&A付き

ウエス

チェーン清掃や余分なオイルをふき取るのに使います。

私はキッチンペーパーで代用してますが、チェーンのふき取りに使うとすぐボロボロになるので、ウエスの方が後片付けが楽です。

CT125ハンターカブのチェーン調整のやり方

チェーン調整の全体の流れをザックリまとめます。

1.作業箇所を緩める

  • アスクルシャフトを緩める
  • チェーンアジャスターのロックナットを緩める

2.CT125ハンターカブのチェーン調整する

  • リアホイールの左右バランスを揃える
  • 触診してチェーンの張りを確認

3.増し締めとチェーン調整の再確認

  • アスクルシャフトを増し締め
  • 再度チェーンの張りを確認
  • チェーンアジャスターのロックナットを増し締め

4.チェーン清掃とオイル差し

  • チェーンに付着してる泥や汚れを清掃
  • チェーンにオイルを給油

では、次は写真付きで詳しく説明します。

1.作業箇所を緩める

チェーン調整の作業をするにあたって、アスクルシャフトを緩めます。

緩める箇所は、リアホイールの左右にあるボルトです。

CT125ハンターカブのアスクルシャフト19[mm]のボルト
CT125ハンターカブのリアブレーキ側が19[mm]のボルト
CT125ハンターカブのアスクルシャフト14mm]のボルト
チェーンが見える側が14[mm]のボルトです。

このボルトを緩めるには、19[mm]と14[mm]の両側にレンチを差し込んで、片方を抑えながら回す必要があります。

アスクルシャフトを緩めたら、ロックナットを緩めましょう。

手前のナットがロックナット(10mm)です。

CT125ハンターカブのロックナット:リアブレーキ側

チェーンボックス側にもロックナットがあるので忘れずに!

CT125ハンターカブのロックナット:チェーンボックス側

奥のアジャスターナット(12mm)は調整に使うので、まだ緩めないで下さい。

2.CT125ハンターカブのチェーン調整する

ロックナットを緩めたら、チェーン調整を行います。

調整前のCT125ハンターカブのチェーンの様子です。

CT125ハンターカブのチェーンがサイドスタンドに接触しているため、チェーン調整が必要

キャンプギアを載せて長距離走行したので、たいぶチェーンが緩んでますね…。

アジャスターナットを「締める」「緩める」ことでチェーンの張りが調整できます。

CT125ハンターカブのチェーン調整のやり方:アジャスターナットの方向
  • アジャスターナットを締めるチェーンが張る
  • アジャスターナットを緩めるチェーンが緩む

ここで注意!

チェーンアジャスターは左右同じように調整する必要があります

左右の位置調整はこの目盛りで確認可能です。

CT125ハンターカブのチェーン調整のやり方:目盛りの見方

チェーンと目盛りの関係は…

  • チェーンが張れば目盛りが右に移動目盛りが減る
  • チェーンが緩むと目盛りが左に移動目盛りが増える
CT125ハンターカブのチェーン調整のやり方:目盛りの動きとチェーンの張り具合の関係

左右の目盛りが揃ってない状態で走行すると、以下のようなトラブルが起きます。

  • ホイールの偏摩耗の原因
  • ハンドルの操舵性が悪くなる
  • 真っ直ぐ走れない

確実に左右の目盛りが合うようにチェーン調整をしましょう!

目盛り左右合わせの実例も用意しました。

CT125ハンターカブのチェーン調整のやり方:実例①

この場合、リアブレーキ側の目盛りが1つなので増やしたいです。

調整したいリアブレーキ側のアジャスターナットを緩めてフロント側に押すと…。

CT125ハンターカブのチェーン調整のやり方:実例②

目盛りが1から2に増えました。

このようにして左右の目盛りのバランスを整えながらチェーン調整をします。

  • 目盛りが多い:ホイールを引っ張ると目盛りが減る
  • 目盛りが少ない:ホイールを押すと目盛りが増える

左右バランスとチェーン調整したら、チェーンの張りを確認しましょう。

チェーンの張りの目安はCT125ハンターカブのチェーンボックスに記載があります。

CT125ハンターカブのチェーンの張り規格

ドライブチェーンのたるみ:最大幅30[mm]以内に調整です。

では、CT125ハンターカブのチェーンを触診します。

チェーンのたわみ確認は必ず4か所以上確認して下さい。

CT125ハンターカブのチェーン触診

チェーンは均等に伸びるわけではなく、運転の仕方やメンテナンスの有無によって伸び方にムラが出来ます

この伸びムラ(チェーンの片伸び)を確認するために、複数個所でチェーンのたわみ見る必要があるからです。

私の場合は、チェーンを繋ぐクリップの手前が一番硬くなっています。

CT125ハンターカブのチェーン触診:片伸びしてる箇所

伸びムラがある場合は、一番硬いところを基準にチェーンの再調整が必要です。

チェーンの再調整が終わったら、もう一度「チェーンの張り」と「左右の目盛り」を確認して、問題なければ調整完了です!

3.増し締めとチェーン調整の再確認

ここまで作業が完了したら、ロックナットを締めましょう。

CT125ハンターカブのロックナットを増し締め

この段階では、手で回して締まる程度でOKです。

※本締めはアクスルシャフトの後でやります。

次にアスクルシャフトを締めましょう!

CT125ハンターカブのアスクルシャフトのトルクは59[Nm]です。

CT125ハンターカブのアスクルシャフトボルトをトルクレンチで増し締め

ここでしっかり締めないと、走行中にホイールが外れる大惨事になるので、絶対トルク管理をして下さい!

アスクルシャフトの増し締めすると、若干チェーンの張りが変化します。

なので、再度チェーンの緩みを確認しましょう。

チェーンの張りに問題がなければ、ロックナットも増し締めして下さい。

4.チェーン清掃とオイル差し

チェーン調整が終わったら、チェーン清掃をします。

ウエス(キッチンペーパーでも可)にパーツクリーナーを吹き付けます。

CT125ハンターカブのチェーン清掃

チェーン表面の泥やゴミを取るのが目的なので、軽くふき取る程度でOKです。

チェーン清掃が終わったら、チェーンのオイル差しをしましょう。

オイルを差す箇所は、スプロケットとチェーンの接触部です。

CT125ハンターカブのチェーンオイル差し

ここにオイルを吹き付けながら、チェーンを回します。

チェーンの両面にもオイルを吹き付けしましょう!

CT125ハンターカブのチェーンオイル差し:左右にも吹きかける

全体にオイルを吹きかけたら、余分なオイルは拭き取り、ホイールを手で回してオイルをしっかり馴染ませます。

これで作業完了です!

最後確認を忘れずに!

チェーン調整が終わったら、作業忘れがないかもう一度確認しましょう!

  • 目盛りは左右同じようになっているか?
  • ロックナットは締めたか?
  • アスクルシャフトは締めたか?
  • リアホイールがスムーズ回転するか?
  • 「シャー」や「ジャー」といった擦れる音はしないか?

ロックナットは走行時の振動で緩むことがあるので、チェーン調整後しばらくはCT125ハンターカブに工具を載せた方が良いです。

CT125ハンターカブに載せたい工具も紹介しています。

車載工具があって助かった体験もまとめていますので、是非読んでみて下さい!

【CT125 ハンターカブ】車載工具7種|活用法と実体験を紹介!

チェーン調整のQ&A

疑問①:チェーン調整の目安は?

➔回答:最低でも1,000[km]ごとにチェーン調整しましょう。

ちなみに、公式のメンテナンスカタログには…

「悪路走行や連続高速走行、急加速を繰り返すような運転を行う場合には、頻繫に点検を行って下さい」とあります。

1,000[km]にこだわらずに、悪路走行やチェーンに負荷がかかる走行をした後は、チェーン調整をした方が良いです

疑問②:チェーンを張り過ぎると何が起きるの?

➔回答:色々なトラブルの原因になります。

チェーンを必要以上に張ると、ハンターカブの挙動やパーツに悪影響を及ぼします。

  • リアサスペンションが動作不全を起こす
  • ギアチェンジが困難 or 不能になる
  • 走行時の異音の原因になる
  • パーツの寿命をゴリゴリ削る

リアサスペンションが動作不全を起こす

リアサスペンションは、地面からの衝撃をやわらげる役割を持つパーツです。

チェーンを張りすぎると、リアサスペンションがチェーンに引っ張られて動きが悪くなり、衝撃吸収性能が大幅に低下します。

その結果…

  • チェーンの破断
  • スプロケットの歯欠け・変形
  • エンジンへのダメージ

こういった重大なトラブルの原因になります。

ギアチェンジが困難 or 不能になる

チェーンが極端に張られていると、変速機に圧力がかかり、ギアの切り替えがスムーズにできなくなります。

また、ギアチェンジ時の衝撃をチェーンが吸収できなくなり、スプロケットやエンジンに大きな負荷をかけるリスクがある点も要注意!

走行時の異音の原因になる

チェーンの張りすぎは、周辺パーツの動きを妨げて異音の原因にもなります。

「シャー」「ジー」といった擦れるような音が聞こえたら、チェーンが過度に張られている可能性があるので確認しましょう。

パーツの寿命をゴリゴリ削る

チェーンやスプロケット、さらには変速機まで、無理なテンションがかかることで摩耗・消耗が激しくなります

  • チェーンが伸びやすく、切れやすくなる
  • スプロケットの歯欠け・曲がりの原因
  • トランスミッション・エンジンに負荷がかかる
  • ギアチェンジや地面から衝撃がそのままパーツに伝達される

エンジンやトランスミッションなると高額な交換費用が必要です。

くれぐれもチューンの張り過ぎには注意して下さい。

疑問③:チェーンが緩い場合は何が起きるの?

➔回答:緩すぎてもトラブルの原因になります。

チェーンが緩いことで発生するトラブルは…

  • チェーンが外れる
  • ギアチェンジにラグが出来る
  • 異音の原因になる
  • 燃費低下の原因になる

チェーンが外れる

チェーンが緩み過ぎると、ギアチェンジ時や大きな衝撃が発生した時にチェーンが外れやすくなります。

特にギアシフト時が一番外れやすく、チェーンがたわみ過ぎてスプロケットとの嚙み合わせがズレ、チェーンが乗り上がりそのまま外れるためです。

ギアチェンジにラグが出来る

スプロケットとの嚙み合わせが悪くなり、ギアシフトの動作時間が長くなることでラグが発生します。

また、シフトチェンジの際に「シフトペダルがしっかり踏み込めない」現象が発生しやすくなります。

これもチェーンがたるみ過ぎて、スプロケットとの嚙み合わせがズレ、チェーンのピン部分にスプロケットの歯が当たってシフトチェンジに失敗するためです。

異音の原因になる

チェーンが緩み過ぎて、チェーンがチェーンボックスやサイドスタンドに接触して「カラカラ」や「パタパタ」といった音を出します。

シンプルにうるさいです。

燃費低下の原因になる

チェーンが緩み過ぎてエンジン動力のロスが発生し燃費が低下します。

また、動力伝達まで時間的なロスも発生するため発車時や加速時の操作性も低下

全体的にもっさりとした挙動になります。

疑問④:チェーンの片伸び(伸びムラ)はどうして起きるの?

➔回答:チェーンが摩耗するから

チェーンの片伸びが発生するメカニズムをザックリ説明すると…

①:劣化や外部要因でチェーンのピンが痩せて細くなる
②:そこが弱くなり変形が始まる(チェーンが伸び始める)
③:その対角上にあるピンに負荷かかる
④:①と同じようにピンが痩せる
⑤:対角上のチェーンも伸び始めムラが完成!

その伸びムラがどんどん連鎖して、最終的に片伸びに発展します。

伸びムラはどうしても発生するものですが、ある程度を抑えることは可能です。

  • こまめなメンテナンス
  • チェーン清掃・オイル差し
  • 急な動作(急発進・急加速・急ブレーキ)をしない

とはいえ、チェーンは消耗品なので定期的に交換をしてください。

疑問⑤:チェーンの交換頻度は?

一般的には…

  • シールチェーン:10,000~20,000[km]
  • ノンシールチェーン:5,000km~10,000[km]

ただし、急加速・長距離走行、悪路走行が多い場合こまめにメンテナンスをしない場合チェーン寿命が大幅に減少します

チェーンの片伸びが大きくなった場合は、距離にかかわらず交換しましょう!

シールチェーンとは?

チェーンの伸びを防止するために、ピンとブッシュの間にグルスを注入してシーリングしたドライブチェーンのことです。

私のCT125ハンターカブもシールチェーンを使用しています。

買って良かったと思う点は…

  • サビや汚れに強くなった
  • 操作性のレスポンスが良くなった
  • ゴールドの見た目がCT125ハンターカブの見た目と相性良し!

純正のノンシールチェーンよりも圧倒的に伸びにくく、頻繁にチェーン調整しなくてもよい点はメリットでした。

チェーン交換の候補として参考にして下さい!

疑問⑥:チェーン調整の作業時間は?

➔回答:だいたい30分程度

チェーン調整の慣れにもよりますが、だいたい30分くらいです。

  • 初心者:2時間以内
  • 慣れてきた:30分程度
  • プロ:15分

初心者の間は、間違いなくチェーンの張り調整で手こずります。

チェーンの張り調整は感覚的な作業なので、慣れるまで週1回ペースでチェーン調整をして感覚を掴みましょう

逆に慣れて来ると、10~15分程度で終わります。

作業難易度は高いですが、自分で作業が出来るか出来ないかの差は大きいです。

毎回、チェーン調整のためにバイク屋に行くのも効率悪いですからね…。

疑問⑦:チェーン調整のついでにやった方いいメンテナンスは?

➔回答:タイヤの空気圧点検

簡単な作業で、初心者でも30分もあれば完了する作業です。

しかし効果は絶大なので、チェーン調整のついでに点検しましょう!

【CT125・ハンターカブ】タイヤ空気圧点検と注意点

疑問⑧:試運転でオススメのツーリングスポットある?

➔回答:広島のツーリングスポットで良ければあります。

【東広島ツーリング】グルメ・ランチが楽しめるお店おすすめ5選

まとめ

CT125ハンターカブのチェーン調整は理解できましたか?

作業難易度は高めですが、やり続ければ必ず出来るようになります。

自分でメンテナンス作業をすれば、CT125ハンターカブへの愛情もより強くなるので、ぜひチェーン調整にチャレンジしてみて下さい!

チェーン調整に慣れたら、ガジェットも自分で装着してみませんか?

私が実際に使ってみたレビュー付きなので、購入判断の参考にして下さい!

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