皆さんは定期的なエンジンオイル交換してますか?
エンジンオイルの交換は、愛車を長く乗るために必要なメンテナンスです。
そこで今回は、エンジンオイルの比較・検証実験をしました。
エンジンオイルと言っても、純正品であるホンダウルトラGだけでもG1、G2、G3と種類があり、社外品のエンジンオイルも含めると種類があって迷いますよね?
この記事を読むことで、各エンジンオイルの特性を理解して、目的に合ったモノが選定出来るようになります。
こういう人にオススメの記事です。
では、比較に移りましょう!
各ホンダウルトラGとカストロールのスペック比較表
結論から言うと、目的にあったエンジンオイルを選ぶのが良いです。
身も蓋もない話ですが、エンジンオイルには粘度が設定されており、その粘度で特性・特徴が異なるという理由があるからです。
下の表は各エンジンオイルを比較したものとなります。
ウルトラG1 | ウルトラG2 | ウルトラG3 | カストロール | |
粘度 | 5W-30 | 10W-40 | 10W-30 | 10W-30 |
主な用途 | 通勤、ツーリング | 長距離、オフロード走行 | オールラウンダー | 通勤、ツーリング |
耐熱 | 弱い | 強い | 強い | 弱い |
耐寒 | 強い | 弱い | 強い | 弱い |
操作性 | 変化なし | ギアチェンジがスムーズ | ギアチェンジがスムーズ | 変化なし |
コスト | 安い | 高い | 高級品 | 格安 |
このようにエンジンオイルは粘度で特性がガラリと変わるので、ご自身の使用目的を上の表に照らし合わせてみて下さい。
用途・目的別のおすすめエンジンオイル
用途・目的別でエンジオイルをザックリと仕分けると…。
とりあえずで選ぶならホンダウルトラG1がオススメです。
ホンダウルトラG2はスポーツ走行を楽しむ方にオススメです。
ホンダウルトラG3はハイグレードな走行をしたい方にオススメです。
社外品でもいいからコストを抑えたい方はカストロールがオススメです。
このように目的ごとにエンジンオイルを選ぶのが賢いです。
ここからはそれぞれのオイルの特徴を深堀していきます。
興味のある方はぜひ読み進めていって下さい!
エンジオイルの粘性・粘度とは?
例えば、カストロールの缶を見ると「10W-30」と記載されています。
この数値が、カストロールの粘度です。

この数字の見方は、前半の「10W」が低温時のエンジンオイルの粘度で、後半の「30」は高温時のエンジンオイルの粘度です。
数字が高い(粘度が高い)と低温で固まりやすくなりますが、高温時ではエンジンを保護する油膜が維持しやすくなります。
逆に数字が低い(粘度が低い)と高温時は油膜維持が出来ずエンジンの保護性能落ちますが、低温は固まらないためスムースなエンジン始動が可能です。
つまり、前半が冬季のエンジン始動性で後半が高温時のエンジン保護性を表しています。

余談ですが、「W」はWinter(冬)の頭文字です。
これを覚えておくと、どっちがエンジン始動性か忘れずに済みそうですね!
参考までにホンダウルトラG1とG2も載せておきます。
※オイル缶にメモ書きが入ってますが無視して下さい。

これがホンダウルトラG1です。
粘性は「5W-30」で、低温時でも粘性が低い=寒くてもエンジオイルが固まりにくい特徴があります。

これがホンダウルトラG2です。
こちらの粘度は「10W-40」となっており、高温時にでも高い粘性を維持=高回転・高負荷でも油膜を形成してエンジンを保護する性能が高いことになります。
ホンダウルトラG3は現在、手元に無いので写真なしで許して下さい。
粘性は「10W-30」とカストロールと同じですが、ホンダウルトラG3は完全化学合成オイルです。
G1、G2の弱点を打ち消し、利点を残した優秀なエンジンオイルとなっています。
ただし、性能と比例して価格も高くなるので、使う場合はお財布と相談して下さい。
ハンターカブの推奨オイルは「ホンダウルトラG1」
ハンターカブのシールを確認すると、ホンダウルトラG1が推奨されています。
ホンダウルトラG2やG3を入れても壊れることは無いので安心して下さい。

使用するオイルで壊れる可能性はないですが、エンジンオイルの入れ過ぎや少なすぎは故障の原因になります。
適量を守ってオイルを入れるようにしましょう。
メーカー推奨のオイル:ホンダウルトラG1
通勤や日帰りツーリングなどの短距離ならホンダウルトラG1で十分です。
ホンダウルトラG1の特徴は、エンジンオイルの粘度が低いこと。
サラサラしているためエンジン内部の抵抗が少なく、機械的なロスも少ないため燃費を向上させる強みがあります。
また、ホンダウルトラG1は氷点下でもエンジンオイルは固まらず、粘度が低い状態を維持するので、冬の寒い朝でもエンジンが安定して始動する強みです。
デメリットとして、メカノイズが大きくエンジンから「カラカラ」と音がしたり、高温に弱いため夏場に長時間渋滞にハマるとオーバーヒートするリスクがあります。
また、高回転状態が長時間続くとエンジンオイルの粘度が低下して、エンジンにダメージが入るのでロングツーリングには不向きです。
これらの特性から、「近場でしか乗らない」「ノイズなんて気にしない」「特に改造してない」「渋滞するようなところに行かない」「維持コストを抑えたい」という方はホンダウルトラG1がオススメです。
高負荷・高回転に強い:ホンダウルトラG2
ロングツーリングや渋滞によくハマる人は、ホンダウルトラG2がオススメです。
ホンダウルトラG2は、エンジンオイルの粘度が高くトロトロとしているため、衝撃を抑える特徴があります。
この特徴のおかげでメカノイズが抑えられるほか、エンジンの静音性を高める働きやギアチェンジがスムーズになる恩恵が得られます。
また、高温でも安定して油膜を生成するため、オフロード走行や高速道路のようなエンジンに負荷がかかる場面でも、エンジンへのダメージを最小限に抑えます。
エンジンオイルの粘度が高くなったことでエンジン内部の抵抗が高くなり、G1と比較すると燃費が劣る弱点と値段が高くなるデメリットがあるので注意です。
「オフロード走行やレーシングをする」「ロングツーリングの回数が多い」「動きをスムーズにしたい」「エンジンのカラカラ音が気になる」という人はホンダウルトラG2がオススメです。
G1とG2の良いとこ取り:ホンダウルトラG3
エンジンをボアアップして超高速でエンジンを回すならホンダウルトラG3です。
ホンダウルトラG3は化学合成オイルになるので、G1の強みである燃費の良さと耐寒性を維持したまま、G2の耐熱性と操作性向上を実現しています。
これだけ聞くと最強のエンジンオイルですね!
ただし、価格も性能に比例してそれなりの値段になっています。
定期的にエンジンオイルを交換することを考えると、無視できないデメリットです。
ホンダウルトラG3は「改造して高速道路を走る」「オフロード走行」「スポーツ走行する」などの目的がある人向けのエンジンオイルです。
正直、一般人の利用する範囲だとこのスペックはオーバーかなと思います。
出来るだけ安く済ませたい:カストロール
最安値を求めるなら社外品のカストロールがオススメです。
カストロールの特徴はその安さです。
純正で最安のホンダウルトラG1でも1,000円はどうしても超えますが、カストロールなら1,000円前後で買うことが出来ます。
オイルとしての特性も「10W-30」とホンダウルトラG1のスペックと似ているので、操作感を変えることなくコストカットが出来ます。
デメリットとしては、寒さにも高温にも弱い欠点があります。
また、カストロールは鉱物油なので熱や外気で酸化しやすくエンジンの消耗を早めてしまうリスクあるので気を付けましょう!
しっかりオイル交換の頻度を守れば気にする必要はありませんが、面倒くさがりな人は大人しくホンダウルトラG1を使った方が無難です。
カストロールは「ランニングコストを抑えたい」「こまめにメンテナンスが出来る」「移動の足として使えればOK」という人にオススメです。
ホンダウルトラG1、G2、カストロールのスペック検証実験
ホンダウルトラG1とG2、カストロールのスペック検証実験を行ってみました。
実験といっても実験方法は雑なので、参考程度に読んでもらえるとありがいたいです。
ということで、さっそく実験の用意をします。
それぞれのエンジンオイルを100[ml]ずつビンに移しました。

オイルを溢すと後片付けが大変なので、新聞紙で机を保護しています。
色を比較すると若干の違いはありますが、どれも同じハチミツの様な色です。
触感を確かめるため、ドライバーを突っ込んでかき混ぜてみました。
ホンダウルトラG1とカストロールは抵抗が弱くほぼ水のような触感です。
ホンダウルトラG2はやや抵抗を感じ、例えるならサラダ油に近い感覚でした。
耐熱試験の手順と結果
①ホンダウルトラG1、G2、カストロールを80度に湯煎します。
②油膜を確認するため各オイルの中で金属棒を2本擦り合わせます。
③各オイルの中の抵抗感を観察しました。

エンジンオイルの温度が80度になったので、さっそく金属棒を擦り合わせてみます。
金属棒役はその辺にあった金属性ノギスとマイナスドライバーです。
ホンダウルトラG1は、擦れ合う感触がそのまま伝わって来ます。
ノギスの目盛りをマイナスドライバーを擦り付けると、「ゴリゴリ」と手応えがしっかり伝わるので高温に弱いのは確かですね。

カストロールの場合も同様に目盛りを擦り付けてみましたが、同じようにゴリゴリと手応えあります。

ホンダウルトラG1もカストロールも高温時の粘度は「30」なので、予想通りの結果になりました。
ホンダウルトラG2の場合は、擦ると抵抗が感じられ違いが分かりやすいです。
目盛りを擦り合わせても「ゴリゴリ」という感触が直接伝わらず、ノギスとマイナスドライバーの間に何か挟まっている感覚があります。

粘度が変わるだけで、ここまで違いが出るのは面白いですね!
耐冷試験の手順と結果
①各エンジオイル入れたビンを冷凍庫に入れ一晩放置します。
※冷凍庫の温度は一般的に-20度から-18度です。
②取り出したオイルをドライバーでかき混ぜた様子を観察しました。
これが冷凍庫から取り出したエンジオイル達です。

ビン表面が結露して見づらいと思いますが、色に変化ありませんでした。
エンジンオイルの温度が戻る前にドライバーを入れて確認しましょう!
ホンダウルトラG1はかき混ぜてましたが、サラサラの状態を維持しています。

ドライバーを持ち上げても特に変化は確認できませんでした。
しかし、ホンダウルトラG2とカストロールは明らかに粘度が高くなっています。
ドライバーで確認すると水飴のような固さになっていました。

しかも、ドライバーを持ち上げると写真のようにオイルがまとわり着きます。
ここまで変化が大きいのは感動しますね!
カストロールでも同様の現象が確認できました。

カストロールもホンダウルトラG2も低温時の粘度は「10W」ですからね…。
冬場はホンダウルトラG1が無難そうです。
ちなみに常温で10分くらい放置すると元の状態に戻りました。
ついでに、バイクの暖気が10分程度でOKな理由が分かりましたね!
操作性試験の手順と結果
エンジンオイルを入れ替えて確かめました。
普段はホンダウルトラG1を使っているので、それとの比較になります。
まずはカストロールを確認しました。

カストロールに変更した感覚は「何か変わった?」といった感じです。
粘度はホンダウルトラG1が「5W-30」で、カストロールが「10W-30」なので、変化がないのは当然ですよね。
逆に言えば、ホンダウルトラG1より安いのに同等の性能と考えることも出来ます。
例えば、低温時の粘度はホンダウルトラG1に軍配が上がる点に着目して…。
冬はホンダウルトラG1を使い、夏はカストロールに切り替え、ランニングコストを低く抑える使い方が出来るかなと。
続いてホンダウルトラG2です。

ホンダウルトラG2に変えると、分かりやすくレスポンスが良くなっています。
特にギアがスムーズに入るのは感動的でした。
操作性を向上させるためにホンダウルトラG2を使うのでもありかな…?と思いましたが、やっぱりコストが気になりますよね…。
結論としては、「どこまで性能アップにこだわるか?」ってところになりそうです。
これまでの検証を参考して貰えると、検証を頑張った甲斐があります。
ぜひ購入の際は思い出して下さい!
蛇足ですが…。
ドレンワッシャーの材質やオススメ商品をこちらの記事で紹介しています。
エンジンオイルのついでに、ドレンワッシャーの知識も深めてみてはいかがでしょうか?