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キャンプ飯をもっと楽しく!固形燃料の種類と特徴を徹底比較

キャンプ
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キャンプの楽しみといえば、やっぱり「キャンプ飯」!

自然の中で食べる料理は、何倍にも美味しく感じますよね?

最近ではさまざまなタイプが登場しており、どれを選べばいいのか迷ってしまう方も多いはずです。

そこで本記事では、実際に複数の固形燃料を使って、それぞれの特徴や使い勝手を徹底比較しました。

この記事を読めば、自分のスタイルに合った最適な固形燃料がきっと見つかります!

この記事はこんな方におすすめ!

  • 固形燃料を使ってみたい方
  • いつもと違う燃料を試してみたい中級者の方
  • 固形燃料ごとの違いを知りたい人

それではさっそく、比較レビューを見ていきましょう!

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【簡単】吹きこぼれ軽減!固形燃料とメスティンで炊飯する方法

卓上タイプの固形燃料:特徴・メリット、デメリット

よく旅館で見るのが、この卓上タイプの固形燃料です!

卓上タイプの特徴

特徴は何といってもコスパの良さと、入手難易度の低さです。

最近では、ニトリや100円均一、ホームセンターなど幅広いお店で販売されているので、見かけることが多いと思います。

ただし、劣化が早いのが欠点です。

開封した状態で半日置いただけで、燃料が揮発して着火困難になります

最近はフィルムで保護されているものが増えたので、劣化の心配も減りましたがそれでも早めに使い切ることをオススメします!

揮発防止用の保護フィルム付き

メリット

  • 入手しやすい
  • コスパの良さ
  • 片付けが楽

1個で25[g]程度なので、これ一つで炊飯が出来るのは便利!

ホームセンターや100均など、簡単に入手できるので現地調達も可能です。

デメリット

  • 劣化が早い
  • 意外とスペースを取る

デッドスペースが生まれやすいもの気になるポイントです。

バイクキャンプや登山など荷物制限がある場合はこのデメリットが気になります。

タブレットタイプの固形燃料:特徴・メリット、デメリット

定番のタブレット固形燃料です!

タブレットタイプの特徴

このタイプの特徴は携帯性と保管性の高さです。

特に保管性は劣化に非常に強く、パッケージから取り出した状態で長期間放置しても問題なく着火できます

また、カレーのように小さなタブレットがパッケージされており、火力や燃焼時間を細かく調整できるのも強みです。

小分けされた固形燃料

欠点は独特の匂いとコスパの悪さです。

魚の干物のような匂いがするので、匂いに敏感な方は厳しいかも…。

1合炊飯する場合は4個必要で、卓上タイプと比べるとコスパが落ちます

メリット

  • 携帯性、保管性の高さ
  • 燃焼時間・火力の細かい調整が可能
  • 火力が安定している

保管性に優れてるので、キャンプで使い切れなくてもも問題ありません。

1年前の固形燃料でも問題なく着火できたので、長い期間が空いても安心です!

デメリット

  • 匂いが気になる
  • 卓上タイプと比べると割高

独特な匂いが気になるポイントですね…。

缶タイプの固形燃料:特徴・メリット、デメリット

最近話題のニチネン製トップ丸缶です!

トップ丸缶の特徴

缶タイプは燃料が残り続ける限り、何度でも着火し直せるのが特徴です。

使いたい時に使いたい分だけ使い、終わったら火を消して保管ができます。

五徳の機能がついているので、これ一つでお湯から調理までこなせます

便利な五徳機能付き

欠点はコストが高い点と、調理中の火力調整が難しい点です。

こちらの付属の中蓋で火力調整が出来ますが…。

強火・弱火の2通りだけで、タブレットタイプほど細かい火力調整は出来ません。

火力調整のため調理中、この中蓋を閉める手間無視できないデメリットです。

トップ丸缶の強火と弱火

燃焼中・燃焼後しばらくは缶が熱いので要注意!

使っているうちに固形燃料が減少して、火の発生位置が下がります

温めたい物との距離が開いて火力が落ちるので、最後200[㎖]の水すら沸騰させるのが難しいです

メリット

  • 繰り返し使用可能
  • 五徳機能があるので荷物が減らせる
  • 燃焼時間が非常に長い(250[g]で150分くらい)

これまでも固形燃料と比べて大容量なので、燃焼時間がとにかく長いです。

煮込み料理や炒め物など細かい火力調整が要らない料理に向ています。

デメリット

  • 細かい火力調整が苦手
  • 使えば使うほど火力が低下する

細かい火力調整が苦手です。

何度も使うと火力が落ちるので、最後まで使い切るのは厳しいのが正直なところ…。

ジェルタイプの固形燃料:特徴・メリット、デメリット

安定のニチネン製ジェルタイプの固形燃料です!

ジェルタイプの特徴

ジェルタイプの強みは手を汚さす着火出来る点火力面積の広さです。

燃焼面が他の固形燃料よりも広いため、温め時間が短く済みます

ジェルタイプの固形燃焼

しかも、袋に梱包されているため気密性が高く、劣化が起きにくいのも利点です。

欠点は、袋が破けたとき他の装備を汚す点と、火力面積が広すぎて鍋の取っ手も一緒に加熱する点があります。

メリット

  • 手が汚れない
  • 火力面が広い
  • 気密性が高い

お湯をすぐに用意したい時は重宝します!

劣化にも強いので、長期間使用しない場合でも安心して保管可能です。

デメリット

  • 火力調整が出来ない
  • 破けたとき他の装備を汚す

ジェルは袋が破けた際に中身が飛び散る恐れがあります

持ち運びの際は袋に負荷がかからないように注意しましょう!

用途・目的別で考える固形燃料の種類

固形燃焼ごとの用途・目的を簡単にまとめてみました。

お湯200[㎖]炊飯[200㎖]お湯500[㎖]袋麵500[㎖]
エスビット約3分で沸騰自動約15分で沸騰可能
卓上約4分で沸騰自動沸騰せず×
※トップ丸缶約3分で沸騰×12分で沸騰可能
ジェル3分以下で沸騰自動沸騰せず×

※トップ丸缶…新品のトップ缶を使用した場合です。

トップ丸缶は表の数値をピークに使うほど火力が低下し、固形燃料の残量が半分ほどでお湯が作れなくなります。

汎用性で考えると、バランスよく使えるタブレットタイプが優秀です。

「出来ないことが少ない」のは立派な利点ですよね!

炊飯が目的なら卓上タイプとエスビット!

炊飯向けならこちら2つがオススメ!

どちらも自動炊飯が可能ですし、携行性も抜群で取り扱いが簡単です。

トップ丸缶は燃焼時間が長いため自動炊飯は出来ません。

袋麵・調理が目的がならエスビットとトップ丸缶!

袋麵や煮物などの調理は、元々の燃焼時間が長いトップ丸缶燃料を追加投入できるエスビットがオススメ!

サブの熱源として優秀なので、持っていると何かと便利です。

固形燃料の実証実験

せっかくなので、手元にある固形燃料で実証実験を行いたいと思います。

実験といっても厳密なものではないので参考程度に!

エスビット、卓上固形燃料、ジェル固形燃料、トップ丸缶

実証実験のお品書き

  • 着火性の比較実験
  • 燃えカスの比較
  • 水500[㎖]の沸騰時間、付着する煤の量

では比較・実験を始めます!

固形燃料の着火性比較

それぞれ固形燃料に火を付けてどれくらい火が着きやすいか確認します。

安全のため防火シートの上で検証しましょう!

エスビットの着火性

では、エスビットの固形燃料から火を付けます!

エスビットに着火

なかなか火が着きませんね…。

固形燃料に10秒くらい火を当てて、ようやく着火しました。

エスビットに10秒くらい火を当ててようやく点火

一気にごうごうと燃えるわけではなく、ゆっくり燃え広がって行く感じです。

卓上タイプの着火性

2つ目は卓上タイプの固形燃料です。

ニチネンの卓上固形燃料に着火

火を近づけるだけで燃焼します

そこから一気に燃え広がり、すぐ強火になりました。

ジェルタイプの着火性

3つ目はジェルタイプです。

ジェルタイプの固形燃料に着火

火のマークがあるところから着火します。

しばらく火を当てないと燃えませんが、火が着くとすぐに燃え広がりました。

トップ丸缶の着火性

最後にニチネンのトップ丸缶です。

トップ丸缶に着火

こちらもすぐに着火して、火がすぐに成長します

大きい分、着火時の勢いが強いので扱いに注意が必要です。

各種固形燃料の燃焼具合

それぞれの燃焼具合はこちらになります。

各固形燃料の燃焼具合

エスビット燃え方こそ大人しいですが、最後まで安定して燃え続けました

卓上・ジェルタイプ最初は火力が強いですが、徐々に火力が落ちていきます

ニチネンのトップ丸缶大容量のため、この燃え方が長続きます

燃えカスの比較

では、固形燃料が燃え尽きたので燃えカスを確認しましょう。

トップ丸缶は燃やすのに時間がかかるため表面を見ます。

エスビットの燃えカス

これがエスビットの燃えカスです。

エスビットの固形燃料の燃えカス

燃えカスというより煤ですね。

燃えカスを指で撫でると簡単に取れます。

卓上タイプの燃えカス

2番手は卓上タイプの固形燃料です。

ニチネンの卓上固形燃料の燃えカス

中に蠟のような燃えカスが残りました。

受け皿にくっついてますが、少し力を入れるとポロっと取れます。

燃えカスがまとまっていて、後片付けは楽そうですね!

ジェルタイプの燃えカス

3つ目はジェルタイプの燃えカスです。

ジェルタイプ固形燃料の燃えカス

大きめの黒い塊が残ってますね。

これは外側の袋が燃え尽きて出来た灰です。

触るとすぐに崩れるほど脆く、手で簡単に取り除けます。

ニチネンのトップ丸缶の燃えカス

最後にニチネンのトップ丸缶です。

ニチネンのトップ丸缶の燃えカス

なんだか…ジャイアントカプリコのイチゴ味みたいな見た目ですね。

触ってみると表面は硬くザラザラしています。

この状態でも、再度着火出来るので使い勝手いいですね!

固形燃料の火力、煤の量の比較実験

固形燃料の火力と煤の付き具合を湯を沸かして確認しましょう!

手順は以下の通りです。

①500[㎖]の水を鍋に入れて沸騰させる。

②沸騰までの時間を計測。

③固形燃料が燃え尽きるまで待ってから鍋の底面を確認。

水250[㎖]と鍋

一般的な袋麺を作る場合、水が500[㎖]必要です。

なので、今回の実験では水の量を500[㎖]としています。

エスビットの実験結果

今回は火の様子が分かりやすいように、ポケットストーブを使います。

ポケットストーブとエスビット

エスビットは1個5[g]なので、条件を合わせるために4個用意します。

いざ着火!

エスビットに着火

固形燃料全体に火が広がったらタイム測定開始です。

しばらく待つと鍋の水が沸騰しました!

エスビットで沸騰した鍋

ここでタイムストップ!

沸騰までの時間は7分31秒、完全燃焼までは14分58秒です

鍋裏の煤はどうでしょうか?

確認していきましょう!

エスビットで沸騰させた鍋の裏

これは想像以上に煤まみれですね…。

メラニンスポンジでゴシゴシ洗うと簡単に取れますが、使うたびに必ず鍋やメスティンが汚れるの面倒です。

卓上固形燃料の実験結果

次は卓上固形燃料です。

同じようにポケットストーブに固形燃料を置いて、水500[㎖]を入れます。

ポケットストーブとダイソーの卓上固形燃料

いざ着火!

ダイソーの卓上固形燃料に着火

こちらもタブレットタイプと同様に全体に火が回ってから測定スタートします。

しばらく加熱するとぷくぷくと泡が出始めます。

加熱されるが沸騰しない

しかしこの状態から、いくら待っても沸騰しないまま完全燃焼してしまいました…。

完全燃焼までの時間は28分22秒です

完全に予想外の結果ですね…。

原因は火力の弱さによるものだと推測しています。

エスビットと卓上タイプの火の色を比較すると…。

エスビットと卓上タイプの固形燃料:火の色比較

エスビットは火の色に青みがかかって火力が高く卓上タイプは火の色がオレンジ色で火の温度が低いことが見て取れます。

今回の実験の条件である水500[㎖]では、水の量が多く火力不足で沸騰まで至らなかったようですね。

鍋の裏の煤確認をしましょう!

実験後の鍋裏

若干白い煤のようなものが付く程度で、汚れはほとんどないですね!

水でさっと流すだけで汚れが落ちました。

ジェルタイプの実験結果

3番手はジェルタイプの固形燃料です!

こちらも沸騰するか気になりますね。

ジェルタイプの固形燃料をポケットストーブにセット

ポケットストーブに固形燃料を置きます。

結構大きいですね…。

では、いざ着火!

ジェルタイプの固形燃料に着火

火が回るのを待ってから測定開始です。

5分くらい待つと大量の湯気が出てきました!

ジェルタイプの固形燃料で加熱したお湯

しかし、ジェルタイプもここがピークで沸騰することはありませんでした…。

完全燃焼までの時間は12分05秒です。

こちらもエスビットの火の色と比較してみましょう!

エスビットとジェルタイプの固形燃料:火の色比較

卓上タイプと同じようにジェルタイプもオレンジ色で温度が低いです。

ジェルタイプも500[㎖]の水は、火力不足で沸かし切れないですね…。

鍋の裏も確認しましょう。

ジェルタイプの固形燃料で加熱した後の鍋の裏

端の方に黒い煤が少量ですが付着しています。

この程度なら流水で簡単に取れますが…。

火力が低いことを考慮すると良いところなしですね。

ニチネンのトップ丸缶の実験結果

ここまで大きい固形燃料なので、さすがに沸騰はすると予想します。

問題は沸騰までの時間ですね。

ニチネンのトップ丸缶をセット

こちらは五徳があるので、五徳の上に鍋を乗せて着火します。

これで最後!いざ着火!

ニチネンのトップ丸缶着火

しばらく待機してると加熱の泡が出てきましたね!

泡立つ鍋

卓上タイプよりも明らかに泡が多いです。

ついに沸騰しました!

沸騰した鍋

沸騰にかかった時間は12分31秒です。

今回実験した固形燃料の中で、トップの早さで沸騰しました!

余談ですが、火のついたトップ丸缶はこのように蓋を被せて消火します。

五徳や本体は高温になるので、触る際は防火手袋を着用して下さい!

トップ丸缶の火を消す
蓋を被せるだけ

火傷に注意!

鍋の裏側はこんな感じに綺麗です。

タブレットタイプより火力は低いですが、食器が汚れないのは偉いですね!

まとめ

それぞれの燃料に一長一短があり、「正解」は使い方によって異なります。

キャンプスタイルや調理内容に合わせて選ぶことで、より快適なアウトドアライフが送れるはずです。

この記事が固形燃料選びの一助になれば幸いです!