投資信託とは?オススメの投資信託

金融知識

今回は投資信託について

  • 「名前は聞いたことがあるけどよく分からない」
  • 「投資信託に投資するメリット、デメリットは?」
  • 「おすすめの投資信託は何?」

と言った疑問について勉強して感じたことをまとめます。

投資信託とは

簡単にまとめると「投資家からお金を集めて、投資信託会社を通して色々な投資先に分散投資する金融商品」のことです。

集めたお金で何に投資するかは、投資信託ごとの運用方針によって異なってきます。

投資信託は「基準価格」という投資信託の価格で取引されます。

基準価格=投資信託の「1口あたりの価格」のことで、この価格は株価と違い需要と供給で成立しているものではなく「投資信託の純資産総額」で決定されます。

「基準価額(1口あたりの価格) = 純資産総額[円] ÷ 総口数[口]」で求めることができます。ちなみに、口(くち)というのは証券取引を行う際の単位のことです。

投資信託のメリット

メリットとしては下の4つが挙げられます。

  • 少額から投資できる
  • リスク分散した投資ができる
  • ほったらかしでOK
  • 安全性が高い

少額から投資できる

投資するためにはある程度まとまった金額が必要です。

しかし投資信託の場合、複数の投資家で資金を出し合って投資するので、少ない金額から投資することが可能です。

最小100円からでも投資可能な証券会社もあります。

リスク分散した投資ができる

投資の基本として、自分の資産を複数に分散して暴落リスクの軽減を行う「分散投資」という考えがあります。

個人で分散投資を行おうとすると莫大な資金が必要です。

しかし、投資信託なら株式・債券・不動産など複数の資産にまとめて投資するので誰でも手軽に分散投資が可能です

ほったらかしでOK

基本的に投資信託の管理は運用会社が行うので、投資家は何もしなくても利益を得ることが出来ます

個人投資家が買えない・買うのが難しい外国株式や債券に投資が出来たり、厳重な保管が必要な金も管理を任せることが出来ます。

安全性が高い

投資信託は、外部からの審査や自社にコンプライアンス部門を設けているので監視体制が整っています。

また、投資信託は3つの会社に分かれています。

投資を指示する「投資信託運用会社」

投資家からお金を集めたお金を保管する「信託銀行」

投資信託を販売する「販売会社」

このどれかが破産しても投資家の資産が守られる仕組みです。

それぞれの会社が破産した場合を下にまとめました。

投資信託運用会社が破産した場合

運用会社は「株を買う、売る」と言った指示を行うだけですので、破産しても運用中の投資信託は別の運用会社に引き継がれるか、その時の時価で現金化されて戻ってきます

信託銀行が破産した場合

信託銀行は、投資家の資産と信託銀行の資産を分けて管理することが義務づけられています。なので、信託銀行が破産しても投資家の資産に影響はありません

販売会社が破産した場合

投資信託の資金は信託銀行で管理されますので、投資信託を販売していた会社や銀行が倒産しても資産を失うことはありません

投資信託のデメリット

投資信託のデメリットをまとめると下の3つなります。

  • 価格変動のリスク
  • 保有コスト
  • すぐにお金が手に入らない

価格変動のリスク

投資信託は日々値動きする投資商品です。

そのため、リーマンショックやコロナショックなどの様な金融ショックや政治・経済的な情勢、企業の業績などの影響を受けることがあります

また、外貨建て(外国の通貨で投資)の投資信託の場合は為替変動リスクがあり、1ドル140円から1ドル120円になるだけで資産が約15[%]減少します

これに株価の暴落が重なると大きな含み損を抱えるリスクがあるので、リスク許容度を越えない程度に投資しましょう。

保有コスト

投資信託を運用するためには手数料が発生します。

この手数料は信託銀行・運用会社・販売会社に支払われ、運用コストとして使用されます。

手数料には主に「購入時手数料」「信託報酬」があります。

購入時手数料…書いて字の通り、投資信託を購入した際にかかる手数料です。

信託報酬…投資信託保有している間、支払われ続ける維持コストのことです。

この手数料(コスト)が多い=その分利益が少なくなるということですので、コストのかけ過ぎには注意しましょう。

すぐにお金が手に入らない

投資信託は複数の資産に投資しているため、資産の成長スピード遅いのがデメリットです。

そもそも投資信託は時間をかけてコツコツ積み立てて資産を増やす投資です。

目先の値動きに惑わされず気長に投資しましょう!

おすすめの投資信託

おすすめの投資信託は「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」です。

※正式名称が長いので以後「オルカン」と呼びます。

このオルカンをおすすめする理由は主に3つあります。

  • 分散投資の範囲の広さ
  • 信託報酬の低さ
  • 世界の経済成長に乗れる

分散投資の範囲の広さ

オルカルは1つの投資信託だけで全世界の先進国23ヵ国・新興国24ヵ国・2900社を越える企業に投資しています。

世界中のさまざま国に分散投資しているので、いつ・どの国が大きく経済成長しても、恩恵にあずかることが出来るのが強みです。

信託報酬の低さ

オルカンは非常に低コストで運用できます。

買付手数料はもちろん、投資信託を売却する際の手数料も無料です。また信託報酬も2024年10月時点で0.05775%とかなり安いのが特徴です。

もし100万円をオルカンに投資するなら…

100万[円]×0.0005775=577.5[円]となり、年間約578円で運用することが出来ます

信託報酬や手数料が高いとその分の利益が差し引かれて最終的な利益が低くなりますが、オルカンであればその心配はありません。

※銀行や郵便窓口で契約すると買付・売却手数料が発生しますし、信託報酬も2[%]程度と割高です。オルカンを購入するならネットを推奨します。

世界の経済成長に乗れる

経済の本質は人間の「欲しい」という欲望です。

衣服が欲しい、食べ物が欲しい、住める場所が欲しい。衣食住が揃っても、次は新型のスマホが欲しい、漫画が欲しい、限定イベントのグッツが欲しいなど…。

この無限にモノを欲しがり続けることを「経済的欲望」といいます。

この経済的欲望が続く(世界経済や人類でも滅亡しない)限り、世界経済は成長し続けますし、世界経済が成長し続ける限りオルカンはその恩恵を受けることが出来ます

まとめ

オルカンの構成銘柄の6割はアメリカ企業で占められていており、アメリカ経済の強さが目立ちますが、今後もアメリカの成長が続くとも限りません。

かつてはイギリスやオランダが経済の中心でしたが、それらの国は現在どうでしょうか?

イギリスはEU離脱やコロナパンデミック、ウクライナ戦争のダメージが響き経済成長が鈍化しています。GDP(国内総生産)も6位と日本よりも低いです。

オランダに至ってはGDPトップ10にすら入れていません。世界初の株式会社である東インド会社を立ち上げ、80年間も覇権国家という立ち位置を築いたのに…。

もしアメリカの経済力が弱まり覇権国家から転落したら…?

予想もしてない国が世界の覇権を取ったら…?

オルカンであれば、そういった時代の変化に対応することが可能です。

そういった点でもオルカンはおすすめです。

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